第二話 勇者?魔王?ふざけるな

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雪「・・・・ふざけるな」 王「・・・・・っ!」 今の私はどんな顔をしてるんだろ?私の顔を見た王様が辛そうに口元を歪める 雪「・・・帰して」 王「・・・・・」 雪「私を家に帰してよ」 王「・・・すまぬ」 雪「謝ってほしいわけじゃない、私を家に帰してって言ってるの!」 王「すまない・・・」 雪「謝んないでよ!謝るくらいなら私をお転婆な弟や、ぶっきらぼうだけど優しい兄、ちょっと意地悪だけど甘えん坊な姉、お父さんとお母さんの居る家に、帰してって言ってるの!」 王「・・・できぬのだ、すまぬ」 雪「なんで?私はただ、っっ」 王様の姿がぼやけて見える、ほっぺに何かが流れる感触がする 私は泣いてるの? なにが、何がいけなかったの? 人を助けようとしただけなのになんで! ガシッ 雪「・・・え?」 いきなり視界が真っ黒になった これは、誰かが私の頭を包み込んでる?後ろの頭に鼓動が聞こえる 後ろから目の部分だけ抱きかかえられてるんだ 龍「悪い、俺を助けようとしただけなのにな」 龍雅君? 龍「王様、俺達は勇者じゃない。だから勇者として働かない 俺達はこのまま城を出る、あんたらの勝手な都合でこれ以上振り回されんのはごめんだ」 王「・・・わかった、この件は私達に非がある 何は要る物はあるか?」 龍「・・・・・剣にナイフ、あと一ヶ月分の生活費 それから、俺たちに干渉するな。あとは自分達でやる」 王「わかった、用意させよう」 騎「王様!?」 王「聞いていたな?用意せよ」 騎士「しかし!」 王「これ以上私に恥をかかせるな!」 騎「はっはい!」
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