第四話 まずは魔法を覚えなきゃ

2/12
6659人が本棚に入れています
本棚に追加
/420ページ
チチッチッチチ ん?ん~~、朝? 小鳥の鳴き声で目を覚ました小雪、体を起こし周りを見回す すると 龍「Z Z z z z 」 隣のベッドで静かに眠る龍雅を発見、眉間に皺が寄っている事から あまり良い夢を見てるわけじゃなさそうだ 雪「・・・・・ご飯・・・」 クゥ~~ 結局昨日の夜はあのまま夕飯を食べずに眠った小雪と龍雅 小雪の腹が小さく鳴る  お腹が空いてたら何もできない、朝御飯作らなきゃ・・・ 小雪達が泊まっている宿は食事を付けることも出来るがなるべく使うお金を最小限にしたい小雪は、朝食の材料を買うためにそっとベッドから抜け出す  あ・・・メモを残さなきゃいけないよね・・・・・ 寝ている龍雅の横に買い物に行ってくるとメモを置き、ローブを羽織る小雪 現時刻4:30 雪「・・・やってますか?」 八「おや?朝早くからお客さんとは珍しいね!大丈夫、やってるよ!」 昨日龍雅から逃げる際にチェックしておいた店で買い物を済ませる小雪 朝早く仕入れ時な事もあり、店には小雪一人だ  これ・・・なんだろ?見た事ない食べ物がいっぱい・・・ 地球にいた時には見た事がない果物や野菜に困惑しながらも食材を選ぶ小雪、八百屋の女将はそんな小雪を微笑ましく見つめ時々アドバイスを投げかける 八「ココリの実が珍しいのかい?コレは西に行った先のココルの森でよく採れる木の実でね、皮があまりにも硬いもんだからノコギリで切って食べるんだよ」 雪「・・・へー・・・コレは?」 八「それかい?そりゃあんたメロスの葉じゃないか、もしかして知らないのかい?」 雪「・・・そんな名前だっけ?」 八「っぷ、忘れっぽいんだね?それとも今まで名前を知らないで使ってきたのかい?」 雪「・・・・・/////」テレリ まるで自分が元からこの世界の住人で久しぶりの料理で材料を忘れてしまったかのように振舞う小雪、女将も完全に騙され教えている ちなみにこの演技、母が小雪に教えた数ある特技の一つである  
/420ページ

最初のコメントを投稿しよう!