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なんとなく。
たったそれだけの理由だったと思う。
私・ユイは、なんとなく、仮入部という名目で吹奏楽部の門を叩いた。
「今日の放課後も吹部行くー?」
「行く行くー!」
何人もの女子達は声を合わせて音楽室に向かう。
仮入部で楽器を吹かせてもらうためだ。
我が校の吹奏楽部は、2年前くらいにマーチングで九州大会に行ったっきり、成績はあまりよろしくないバンドらしい。
そんなことにも気を留めることもない私は、そうめん流しのように他の女子達の流れで吹奏楽部に仮入部に行くことにした。
、、
特に、これといった理由もなかった。
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