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教室2―B
「ん~~~、眠すぎる・・・」
大きな背伸びをしてゴチッと音を立てながらおでこを机に落とした槙希
「どうしたの、変な夢でも見たとか?」
「いや、PSPでDLしたばかりのゲームしてただけ」
「ただの寝不足じゃない!?」
『心配して損した』と言わんばかりの表情をする幼なじみの「長谷川 鈴」彼女とは小学校からの知り合いで、それ以来連絡をしていなかったのだが、高校に入り偶然同じクラスになり今に至る。
「ってきり、また予知夢とか見たのかとばっかり・・・」
「そんなしょっちゅう予知夢なんて見れません」
「霊的現象目撃するか心霊スポット行くと、感覚鋭くなるのに?」
「うっ!」
図星をつかれた槙希、鈴の言動は間違いなく正論だった。
「所で、翔君まだ戻らないわね?」
教室内を見渡しながら槙希に聞く鈴。
「先輩方に捕まってるんじゃないの? ゆくゆくの生徒会長候補なんだし・・・」
「今のうちに叩き込まれてるとか?」
「絶対翔なら、会長選挙になっても票獲得出来るよ」
「ねーっ」
ガラッ
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