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「俺がどうしたって?」
「翔、おはよー」
そんな話をしている内に翔が教室に入ってくる。
「ちょうど噂話してた所だったのよ」
「何の噂話だよ?」
苦笑いしながら槙希の隣の席に座る翔
『藤川 翔』槙希達とは1年の時同じクラスになり、よく遊んだりしている友達。生徒会では書記を担当していて、今まで生徒会会議に出席していた。
「そういや、槙希の部屋の窓から桜が見頃じゃない?」
「あぁ~咲いていたけどまだ、二・三分咲きだったよ」
「後少しで満開じゃないか? 明日から暖かくなるみたいし」
「そうだ!槙希の部屋で花見しようよ♪」
「初提案的テンションで言ったけど、去年も飲み物とかお菓子とか持ち込んでやったよね・・・?」
「まぁまぁ」
「良いじゃない、部屋にいながらにして花見出来るのは画期的よ!」
一応宥める翔と、何故か力説する鈴だった。
槙希の家の隣は小さな公園なのだが、2階の自室の窓を開いたすぐ前に桜の木が立っている為、部屋にいながらにして花見ができる状態である
「(風が強いと室内に花びら舞い込んでそうじが大変だけどね・・・)」
住んでる人だからこその悩みを心の中で呟く槙希だった。
『篠崎 槙希』同年代よりも内面的に大人でキャピキャピした感じではない。
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