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「っ…!
…分かった、認めよう。」
数秒の沈黙の後、重々しく、近藤勇は頷いた。
「勝っちゃん!そいつは、」
「土方さん。」
納得がいかない、といった様子で抗議の声を上げたのは土方歳三。
しかし、この声は冷たい沖田総司の言葉によって遮られる。
「君が先の世を知っているという事は認めよう。
だが、何が目的で…」
「先程から言っている通り、貴方方に待ち受けし運命を変える為です。」
「しかし、何故我等の為に其処まで。」
さっきの土下座の事を思い出しているのだろうか。
近藤勇の瞳に映るのは、困惑だった。
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