265人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
「私は…何でも出来ます。
例えそれが、許されざる事でも。
例えそれが、己の誇りを投げ打つような事でも。
例えそれが、己を夜叉へと朽ち果てされる事でも。
例えそれが、己の死へ直轄する事でも。
大切な人の、大切な意志の為とあれば。」
お前も私と同じだろう?
なぁ、
…土方歳三。
「どうです、土方歳三さん?
私に一つ賭けてみませんか?」
じ、と見つめれば。
奴はほんの僅かの間、目を見開き。
そして、不敵に笑った。
やっぱりな。
お前なら、近藤勇の為になら多少危険を帰りみてもそうすると思ったよ。
だって、
お前は私と同じで、
誰かの為に生きているのだから。
その時、
不敵に笑った土方歳三の姿がやけに様になっている、
とも思った事は口が裂けても言わないが。
最初のコメントを投稿しよう!