party time

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そのまま藤井さんを見る田坂さん。 「お前…ホントに…。」 「うるさい。早く行け。」 えー。 そんなに睨んで…。 「はいはい。いま持ってくるから、もう少し待っててね。」 「はい。スミマセン。」 藤井さんが睨んでいるのと、追われた田坂さんの両方にスミマセン。 「あの。歳言ったのまずかったですか? 高校生って迷惑でしたかね…。」 何だか怒っている藤井さんに聞いてみる。 「違う。そうじゃない。 オレが連れてきたんだから、迷惑な訳ないだろ。」 「それならいいんですけど…。」 「何だよ。お前がそんなに遠慮深いなんて知らなかったな。」 ちっ。もういつもの意地悪藤井に戻っちゃった。 「チェッ。心配して損した。」 「おっ。もういつも通りになったのか。」 笑いながら私の頭を軽く撫でた。 「お前もそんな顔する事あるんだな。」 コーヒーと紅茶を持った田坂さん。 珍しそうに藤井さんを見てる。 「随分仲良しなんだね。」 「仲良しじゃないですよ。意地悪ばっかりされてます。」 言いつけてやった。 「仲良しじゃないってさ。」 「うるさい。お前とも仲良しじゃない。」 またまた拗ねてる藤井さん。 いつもより可愛らしい。 顔は怖いけど。
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