party time

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「で、なにちゃん?」 「あっ。晶です。」 「晶ちゃんかー。可愛い名前だね。」 「ありがとうございます。」 へへー。可愛い頂きました。 嬉しくてニンマリ顔になる。 「名前がな。」 「分かってます。」 まったく。いちいち言わなくてもいいのに。 やっぱり藤井は嫌いだ。 「晶ちゃん。また藤井とおいで。」 田坂さんに言われたけど。 「いえ。大人になって自力で来ます。」 「大河。振られたな。」 「うるさい。」 次は奢りでも来ません。 「じゃあ、気長に待ってるから。 あ。でも、すぐ来たくなったら来ていいんだよ。 違う人と。とかね。」 「はいっ。なるほど。その手があったか。」 またまたニンマリして田坂さんを見る。 「連れて来てくれる奴なんて、現れるかな?」 ニヤッとして私を見る。 悔しいけど…。 いないよねー。 「すみません。 就職したらすぐ来ますから。」 「大河。そんな事言って。 晶ちゃん可愛いから、誰かに取られちゃってもしらないからなー。」 「べっつにー。取られても…。」 「ハハハ。いつでもがら空きです。」 言ってて虚しくなるけど。 「お前、そういう事自分で言って虚しくならねー?」 人に言われるとなおの事虚しいんですね。 勉強になりました。
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