party time

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「女子高生はすぐ色恋に結び付けたがるんだよね。」 「あんただって立派な女子高生でしょうが。」 だって色恋なんて全然縁が無いんだもん・・・。 「でもさ。藤井さんが私の事好きになると思う? どこをどう見ても考えられないでしょ。」 「でも、あのタイプが好きでもない女をご飯に誘う?」 それは。 それは・・・・。 それは? 「考えらんないね。」 「でしょー。そんな事しないでしょ。 好きでもない相手とご飯食べたりしないでしょ。 普段あんなに無愛想な男が。」 藤井さんがね・・・。 私をね・・・・。 今日一日の藤井さんの態度ね・・・。 「いや。無いね。無いよ。 そもそも好きな子に暴言って吐く? 私、今日もずっと色々言われたよ。 色気がないだの。男前だの。 ありえなくない?」 「確かに一応大人の男だもんね。 優しくするよね・・・。」 うーーーん。 藤井の謎の行動に振り回される恋愛経験ゼロの女子高生二人。 ダメだ。 「とりあえずさー。何もないからもう寝ようか。」 「そだね。」 私と同じ意見に達したのだろう。 さすがは我が友。 考える事が同じ。 そして、次のバイト日。 相変わらず私に暴言を吐く藤井。 それを見た花子。 「ごめん。やっぱりあり得なかった。」 納得してもらえたならいいのですよ。 結局二人で話し合った結果。 好きでもなければ嫌いでもないからという意見に落ち着いた。
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