第1話

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その被害者と言うのは簡単に言えば、馬鹿らしく感じるが超能力者である。 これはどうやら近年に発見されたものであり、原初を辿るとどうやら自然発生したようである。 ある者は身体を発火させ、またある者は物を浮かし、更にまたある者は電気を操ったりーー ずっと昔からあったりなかったりの曖昧な存在ではあったが、近年浮き彫りされた彼等はーーInvisible Ability (インビジブル アビリティ)と呼ばれ、略してIAは、科学者達から狙われた。 まあ最初は国の為、人の為ではあったのだろうが、結局の詰まる所、何にでも失敗は付き物であり、要は取り返しが付くか付かないかの問題。 そして今回は極めて巨大な取り返しの付かない話だったのだ。 所詮は人が使う訳なのだから当然手に負えなくなってくる。 更に危険。 科学者達が興味からか、探求心からか、世界すら脅威に落とす超能力者を作ってしまい、どうしようもなくなってしまったのだ。
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