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私立星蘭学園
そこが私の通う学校
私の名前は久遠玲奈
"堕ちたヴァンパイア"を狩るハンターだ
かつ普通の学生でもある
「きゃあああああ」
女子の歓喜なる声
あぁ…またあいつらか…
あいつらは苦手だ…
だって…
「蓮、俺らってホント人気ものだね~」
「うるせえよ。お前ももうちょっとふさわしい振る舞いしたらどうだ」
「そんなぁ…ん?」
「?おい…あいつはどうした?」
ザァッ…
…!!
私はサッと後ろを振り向いた
"ガシッ"
目の前の表情のない青年が無言で私の片腕を掴む
「離して」
「あんたの匂いがしたからつい…ホント美味そう…良い匂いもするし…」
「やめて」
振り解こうともがくが彼の力には敵わない
「何で逃げようとするの?俺たちの"食事"になってくれないの?ハンターさんは…」
ホント何でこの人達は…
「お願い、やめて。私はあなた達を狩るのが仕事なんだから。血をあげるのは私のやることじゃないの…」
「……役に立たないな…」
ザァッと突風が吹くと彼は居なくなっていた
全く…
それにしても…匂い…か…
分かってる
この体は呪われてるんだ…
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