序 章【開幕】ぷろろろーぐ

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  「頼む、せめてAに昇格させてくれ」 「そういう問題!?」  人の心のうちを読みながらボケるなんて器用なことをするから、思わずツッコミを入れてしまったではないか。  ……そういえば確か、昔に『サトラレ』という『心で考えていることが外部に筒抜けになってしまう病気』という架空の病気を題材にした漫画を読んだことがある。  ま、まさか……。  俺が知らされていないだけであれは実在している病気かつ、しかもそれに俺はかかってしまっているのか? するとなんだ、授業中に考えていたあんなことやこんなこと、はたまたうふんばかんなそんなことまで周りに筒抜け……? 「優斗よ、口から考えていることがだだ漏れになっているぞ」 「……恥ずか死ねるってさ、こんな気分なのかな?」  あー、穴があったら入りたい。  なくても自分で掘ってでも入りたいぃ!!
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