序 章【開幕】ぷろろろーぐ

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  「貴様、全国の幼なじみ好きの賢者諸君に全力で謝れ」 「断固辞退する」 「ったく、春菜ちゃんより秀吉が好きとはな……まさか、お前……?」  ずざっと、啓太は物凄い勢いで身体を仰け反らせ、あまつさえ少しでも俺から距離を取ろうと身を捩らせていた。その表情は哀れな子羊を見るような憐憫の情が含まれている。  なんだよ。秀吉好きのなにが悪い。 「ホモ……なのか……? だとしても俺はお前の気持ちには応えられな――」 「封印されし右手の呪いが以下省略!」 「うわぁぁぁあああ!!」  狭間啓太の殲滅(目潰し)を完了。  貴様、近所では「あら、女好きの優斗ちゃんじゃないの!」と誉れ高い俺を捕まえてホモだと宣うか。万死に値する。  それと、秀吉の性別は『秀吉』だ。
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