一章

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とある喫茶店。本来であれば人で賑わう昼過ぎなのだが、店内には人が存在しなかった。 「ここも。この規模【グラ】かな?まさか、四賢将が出てくるなんて」 そんな静まり返った店内に、一人の少女が立っていた。 「早く、戻って報告しないと」 少女が店から出ようとした、その時だった。 「おい、そこで何してる。ここは立ち入り禁止だぞ」 入ってきたのわ、ニ人組の警官風の男達だった。 (しまった) 「ん?貴様。なるほど、そちらの組織も動いてるということか」 男達は少女を見ると納得と言ったふうに、少女へと近づく。 「まぁ良い。大人しく投降してもらおうか」 「お断りします。今、あなた方に捕まるわけにはいきません」 そう言うと少女は身構えた。 「おやおや、元気なお嬢さんだ。君一人で我々相手に勝てると思っているのかな?」 「誰に向かって話しているのです?そこには誰もいませんよ」 「・・・ッ!?いつの間に」 男達が気づくと目の前から少女が消え、背後からの声に振り向く。
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