一章

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「貴方達が純粋なパワータイプで助かりました。それでは失礼します」 言い終えると、少女は外へ走り出した。 「しまった!?逃がすかっ、追うぞ!」 「あぁ」 男達は慌てて少女を追いかけた。 少女は人の多い大通りから少し狭い路地裏へと入り込んだ。 (これだけ狭い路地裏で、いりくんでいますから能力を合わせれば逃げ切れますね) 「うわっ!?」 「ッ!?」 その時少女は曲がりかかった角で、一人の少年とぶつかった。 「痛っててて」 (しまった、巻き込んだ) 少女は呆然とただただ、ぶつかった少年を見つめるだけだった。
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