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廃墟の町の外れに、小さな木造の家があった。他の家と違い、綺麗に整備されている。近くには畑もある。
「……私の、家。」
「あっ……うん。」
「阿吽……? まぁ、いいや……入って入って……。」
「え? あ、お邪魔します……。」
ファウィルは少し呆気にとられながらも彼女の家に入る。
リビングに案内されて、ファウィルは椅子に座るよう促されるままに椅子に座った。目の前には可愛いピンク色のテーブルシートに包まれたテーブル。
ダイドダイドはティーカップに二人分の紅茶を淹れて、向かいに座った。
「……。」
「……。」
「うん……何か、用があるんでしょう……?」
「あ、うん……。」
ファウィルは少し喉を鳴らす。ダイドダイドは、阿吽……と呟いていた。
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