一章、『滅びの町のダイドダイド』

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 それが大体、百年だか二百年前だかの話しらしい。もう町は廃墟となっているだろう。  ある日、一人の物好きがその廃墟の町の様子を見に行ったらしいが……町にはたどり着け無かったそうだ。  それが噂になり、いろんな物好きな暇人達が地図を広げてその町に向かったが、やはり町や、鉱山跡地にはたどり着け無かったらしい。 「……」  ただ、何人かは一人の少女を見掛けたらしい。黒髪の、大きな鎌を持った死人の様に白い肌をした女の子を。  …………その町の伝説のひとつで、その廃墟の町の周囲には『死の魔女』が住んでいるという話しがあった。  そしてファウィル少年は、その『死の魔女』に用があったのだ。
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