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最後に目に映ったのは不安そうな自分の顔で、美桜と手を離した瞬間久しぶりの暗闇に包まれた。
目が見えない私のために美桜は私の席まで連れてきてくれていた。
取り敢えず席につくと美桜の律動的な足音をただ聞いていた。
その足音が去って行くのと共に何故か不安な気持ちがすぅーっと薄らいで行くのを感じた。
本当は私達は別々のクラスに成ることを知っていた。
今までは義務教育で、これからは自分の意思で学校に通う。
だから私達だけ特別扱いしてくれないんて言えないし、養護学校にはいく気がなかった。
養護学校に行けばサポートとか受けられるし、生活しやすい環境だって整備されてるだろう。
でも、その後の人生、私達は自分の力でそれぞれの生きなくてはいけない。
だから普通の高校への進学を選んだ。
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