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振り向くと、そこに
彼女の姿は無かった。
「う、そだろ・・・」
慌てて辺りを見渡す。
背の低い友実だから
人の波に埋もれて
見えないだけかもしれない。
しかし、いくら探しても
彼女の姿は無かった。
ハッと気付き
右ポケットに入っていた
携帯を取り出す。
急いで友実の番号を呼び出し
発信ボタンを押した。
しかし、しばらくして
受話器から聞こえてきたのは
冷たいアナウンスの声だった。
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