7人が本棚に入れています
本棚に追加
「と言うより、いたっけ?そんな子」
「夏海、あんたヒドいよ」
「そういえば、俺達以外にもここを引っ越した奴って………」
「光野さん。
さっきの盛り上がり方だと、光野さんだけ別の中学へ行ったのね」
「まぁ、そうなるな………」
「噂で聞いたけど、光野さん…………
何か自殺しようとして、首を切ったけど奇跡的に命は取り戻して、その後はずっと精神科に入院してるって聞いたけど……………」
「何で、自殺なんか?」
「中学で何かあったんじゃねえか?」
「…………
いや、それは違う………」
「え?」
今まで黙っていた優哉が、口を開き離しに話って入ってきた。
「優哉、何が違うんだ?」
「光野の奴…………
確か………
俺達と同じ中学だぜ………
クラスは違ったけど」
「マジかよ?!」
「全然気付かなかった………」
「てか、あんた達………
ヒドすぎにも程があるわよ!」
クラスメートに、怒られ笑いながらその場を過ごした秀昭達…………
クラスメートは呆れてものも言えないのか、深いため息をついた。
しばらくして話はすぐに別の話へ移り、次第に“光野”の名前はみんな忘れ、帰る頃には誰も覚えてるものはいなかった…………
最初のコメントを投稿しよう!