はじまり

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飲み会が終わったその夜……… 夜道を秀昭達は、歩きながら他愛のない話をしていた。 歩いている内に分かれ道に着き、秀昭と静香と優哉は右の道、直輝と夏海は左の道へと歩き、さよならを言いながら、家へ帰った。 ーーーー翌朝 秀昭達は、もう一度学校を見たら秀昭の車で都会へ帰る予定を立てていた。今日は連休終了前の日曜日……… 早く出なければ渋滞に巻き込まれてしまう恐れがあり、出発したいもののいくら待っても優哉が集合時間に来ないでいた。 「もう!!何やってんのよ!!優哉の奴!!」 「そうキレるな。いつものことだろ?」 「確かに優哉君、必ずってほど集合時間とか遅れてたし………」 「待ってれば、そのうち来るよ」 「オーイ!」 「ほら、噂をすれば」 遠くの方から声が聞こえ、その方向に直輝は顔を向けた。 夏海も直輝が向いている方に顔を向けると、そこには旅行鞄を持った優哉が、走りながら秀昭達に向かって手を振ってきた。 秀昭達のところに着いた優哉は、頭を掻き笑いながら、皆に謝った。 「いやぁ、ゴメンゴメン……… うっかり寝坊しちまってさぁ」 「何がうっかりよ! どうせまた、夜通しゲームでもしてたんじゃないの?」 「ズバリその通り!」 「調子に乗らない!!」 そう言いながら、夏海は優哉の頭を拳で叩いた。優哉は頭を押さえながら、その場に座り込んだ。
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