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とある田舎………
そこに建っていた小学校が、現代の子供の数の減少により、閉校が決まった。
さらにその小学校を閉校と共に、建物を潰しそこに新しいスーパーを建てることとなった。
「あぁ~あ………
俺達の母校も、これで見るのが最期か………」
閉校されると言う理由により、卒業生全員の同窓会が校庭で開かれていた。
「俺達が卒業して早10年………
何か寂しいな………」
校庭から木造の三階建ての小学校を眺める、黒と金色の混ざった髪を黒髪だけ前に垂らし、後ろの方でワックスで固めた様な髪型をした1人の男…………
男は紙コップに注がれていたビールを一口飲んだ。
「ちょっと、秀昭(ヒデアキ)!
お酒飲んで、平気なの?!」
後ろから声が聞こえ、秀昭は紙コップの縁に口を付けたまま、後ろを振り返った。
後ろにいたのは、橙色のミディアムヘアをした女性の姿だった。
「何だ、夏海(ナツミ)か………」
「何だとは何よ!」
「そうだぜ、秀昭ぃ!
せっかくのガールフレンドが逃げちゃうぜ?
なぁ!直輝(ナオキ)に静香(シズカ)!」
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