木戸先生と私

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結局やっぱりビキニはいい、というのが男達の共通意見で、久しぶりの海は心地よい疲労感を残して暮れようとしている。 来るときは男4人で俺の車に乗り、彼女とその友達を仲間の1人が車に乗せてきた。 だけど1日はしゃいでかなり打ち解けたこともあり、帰りはばらばらに混ざって乗車。 由紀子は遠慮していたけど、ここまで来たらみんなが俺の助手席を勧めるから、ちょっと恥ずかしそうに助手席に座った。 後部座席には男が2人。 走り出した途端に眠り始めた。 行きも俺が運転したのに、代わろうかって言うやつはいないのか。 「疲れてるのに運転代われなくてごめんなさい。私免許持ってないから」 「いや、いいよ。俺運転好きだし」 「ありがとう」 海沿いの道は同じように帰る車で大渋滞。 予想はしていたけどこれじゃいつ帰れるかわからない。 「電車のほうが早いかもな」 「そうだね」 イライラしても仕方がないから、FMラジオを流しながらのんびりと沈む夕日を眺める。 .
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