さよなら、日常(笑)

2/9
前へ
/90ページ
次へ
「チュンチュン」 いつも通りの朝がやってきた。 俺は重い身体を起こして背伸びをする。 大地「うーーん‥‥起きるか‥‥」 寝ぼけたまま階段を降りていると リビングからまな板の上で何かを切る音が聞こえてきた。 リビングに入ると可愛い子が制服にエプロンという神装備をしていた。 ???「あ!大地おはよう!」 大地「おう、おはよう。いつも悪いな」 ???「ううん、気にしないで。僕が好きでやってる事だから、もう少しで出来るから待っていてね。」 こいつは神浦 美咲(かみうら みさき) 俺の小学校からの幼馴染で一人暮らしの俺のことをいつも気にかけてくれる優しい子だ。 まぁ、察しがつくように 性格良し、頭良し、でも運動は少し苦手、でも寧ろそれが良い。という みんなにモテモテで人気者である。 ただ、美咲にも一つ大きな問題がある。 それは、美咲が『男』だという事だ(笑) お前ら、いつから女だと錯覚していた?笑 最初は医者も女の子と言っていたらしい でも、産まれてきたのは男の子だった。 そこまではいい、でも美咲のじいちゃんが 舞い上がり過ぎて、名前を間違って女の子の時につける名前で戸籍登録したらしい。 まぁ、可愛いから結果オーライ。 美咲「どうしたの大地?ご飯出来たよ」 大地「おう、サンキューな」 食卓には白ご飯、味噌汁、焼き魚が美味しそうに並んでいた。 本当、どうしてお前は男なんだよ。 美咲「じゃあ、食べようか」 大地「そーだな」 「「いただきます!」」 そうしてご飯を食べた俺たちは 学校の用意をして、家を出た。 そう、これが最後の普通の生活になるとも知らずに‥‥
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

203人が本棚に入れています
本棚に追加