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ある日、芋虫君は、芋虫君のクラス担任の、カブトムシ先生に尋ねました。
「どうして僕は、みんなと違ってこんなに醜い体をしているの?」
カブトムシ先生は、にっこりと笑って答えました。
「今、君たちは、大人になるための、準備をする期間なんだよ。
大人になったら、温かい光が射すときがやってくる。
君はそのときに、ひときわ大きく輝くために、人よりもたくさん準備をしているさいちゅうなんだ。
でも、そんな準備をしているときは、誰でも醜い。醜いものなんだ。
だから、今は何を言われても我慢しておきなさい。
そうして耐えていれば、大人になったとき、きっと素晴らしい世界が、訪れてくるよ」
芋虫君は、先生の言葉を信じて、他の虫たちからの悪口に耐え続けました。
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