野原に踊る天使

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 芋虫君は目を覚ましました。  暗い殻を突き破り、外の世界へと足を踏み出します。  僕は、どうなったんだろう……  自分がどう変わったのか確認しようと、芋虫君は自分の体に目を走らせました。  しかし、首や体がいつもより曲がらず、思うように見ることができません。  とりあえず、背中に生えた羽を使い、芋虫君は空へと飛び上がりました。  そのまま草むら学校に向かって飛んでいくと、コオロギやカマキリなどの他の虫がいました。  今まで芋虫君の悪口ばかり言っていた他の虫たちは、向こうから飛んで来た芋虫君を見て、口をそろえてこう言います。 『なんて綺麗なんだ……』  なんだ? 僕はどんな姿をしているんだ?  芋虫君は、やがて大きな水たまりを見つけて、そこに自分の姿を映しました。  そして、そこに映る自分の姿を見て、芋虫君は息を飲みました。
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