野原に踊る天使

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 そこには、今までの醜かった姿からは想像のつかない、美しい羽と可愛らしいストローのような口を携えた、綺麗な蝶の姿があったのです。  そうです。  醜かった芋虫君は今や、息を飲むほどの美しい蝶さんになっていたのです。  や、やったー。  美しい蝶さんになった芋虫君は、そのあまりの嬉しさに、自分の美しい羽を思う存分羽ばたき、野原中を飛び回ります。  けれども、1日じゅう飛び回っても、この嬉しさは消えません。  なので芋虫君は、毎日毎日、明るく元気に、野原の上を飛び回りました。
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