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シンは死にたかった。
だから死のうとした、いつも通り母の作った夕食を食べ、部屋に入り子供なりの遺書を書いた。
お母さん、お父さん、ごめんなさい。と。
その後、どうやって死のうかと考えた、シンは学校の屋上から飛び降りようと決意した。
そうと決めたシンは両親にばれないようにそっと外に出ようとしたのだが、そんな彼の前にある物が映った。
それはテレビだった。
画面には何やら野球少年数人が映し出されている。《神童と呼ばれる六人の野球少年が一流のプロに挑戦!!》と書かれている。
元々野球が好きなシンはその番組に興味を持った。そして心の中でこう決めた。
このテレビを観てから死のう。と。
しかし、この番組に出ている一人の少年が、シンの人生を大きく変える事になるとは、シン自身思ってもいなかった事だろう。
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