第05話-神童・甲崎 良悟-

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「六人の神童って、あの?」  敬太が興味をしめす。しかし、それ以上に鷲田監督に詰め寄る少年がいた。 「神藤誠ですか!?」  シンだった。その勢いに敬太も運転中の鷲田監督もたじろぐ。 「神藤誠ですか!? 神藤ですか!? 誠ですか!? 神藤誠に会えるんですか!?」  凄いテンションである。鷲田監督は答えた。 「いいや違う」  瞬間、ハイテンションからどん底のローテンションへと変化したシンのメンタルだった。 「そもそも神藤誠は愛媛におらんじゃろうが、奴は東京にいるじゃろ」 「確かに、残念です」  かなり残念そうなシン。 「まぁそうがっかりするなシンよ。これから会う少年も神藤誠に負けず劣らずじゃぞ? おぬしらも刺激を受けるじゃろうて」 「はぁ……」 「特にシンよ、お前はノーコントロール病なのじゃから、そやつから治療法を教えてもらわねばな。なんせその少年は--」  鷲田監督はこう続けた。 「【狙撃手】と呼ばれているのじゃから」
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