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「六人の神童って、あの?」
敬太が興味をしめす。しかし、それ以上に鷲田監督に詰め寄る少年がいた。
「神藤誠ですか!?」
シンだった。その勢いに敬太も運転中の鷲田監督もたじろぐ。
「神藤誠ですか!? 神藤ですか!? 誠ですか!? 神藤誠に会えるんですか!?」
凄いテンションである。鷲田監督は答えた。
「いいや違う」
瞬間、ハイテンションからどん底のローテンションへと変化したシンのメンタルだった。
「そもそも神藤誠は愛媛におらんじゃろうが、奴は東京にいるじゃろ」
「確かに、残念です」
かなり残念そうなシン。
「まぁそうがっかりするなシンよ。これから会う少年も神藤誠に負けず劣らずじゃぞ? おぬしらも刺激を受けるじゃろうて」
「はぁ……」
「特にシンよ、お前はノーコントロール病なのじゃから、そやつから治療法を教えてもらわねばな。なんせその少年は--」
鷲田監督はこう続けた。
「【狙撃手】と呼ばれているのじゃから」
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