Start of travel

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「おいちょっと待てお前」 ピッツもテントから出てきて俺を止める。 「なんだ?なんか用か」 「んだその口の聞き方は!せっかく村まで連れてってやろうと思ったのによ!」 「え?ほ……ほんとか?だけど流石にこの砂漠をお前みたいな小さい子に歩かせる訳には」 「小さい子だあ!?俺はこう見えて17だよ!だいたい誰が歩くっつったよ?俺の飛行龍で行くんだよ」 ピッツは荒い口調で言い放つ。 17?どこが? てか……。 「飛行龍?なんだそれ?」 俺はあまりに聞きなれない言葉に動揺する。 「ホントに田舎者だな!後ろ見てみろ!」 ピッツが顎を尖らせ俺の後ろを見る。 「え?」 そこには余に衝撃的な物が大きく佇んでいた。 【ブワァァアアアアアアアアアア!!!】 「なんだー!?」 俺が後ろを振り向くとそこには馬鹿でかい ……白いドラゴンがいた。 「な……なんなんだよこれ」 俺は驚いて尻餅をつく。 「どうだ?驚いたろ?そりゃそうだ!俺の飛行龍[ジーク]は少しばかり普通の飛行龍より特別だからな!」 ピッツが得意気な声をだす。 いやそういう問題じゃなくて……ありえないだろドラゴンて!! 「いつまで驚いてんだよ!早くのれ!」 そうだ冷静になれ………………。
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