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現実世界とは明らかに違う事と言えばドラゴンがいる事とか、まぁ他にもすこしあったがおいおいこの目で見る事になるだろう。
ふとピッツをみて見ると、何か目で俺に合図をしていた。
なんだ?
ピッツは目で出口の方を見る。
どうやら店から出ろってことみたいだ。
俺はそれに対し取りあえず頷き、席を立つ。
この時、俺と同じタイミングで席を立つ三人の男が目に入る。
するとピッツが俺の耳元で囁いた。
「お前戦えるだろ?ちょっと協力しろ」
「は?え?」
そういうとピッツは俺の腕を思い切り掴み、突然走り出した。
店の勘定を済まさずに走り抜けるピッツは、小さな身体の割りにかなりの腕力で俺は抵抗出来ない。
「ちょっまて……」
必死に腕を離そうとする俺を無視してピッツは店からどんどん離れていく。
こいつやっぱり悪いヤツか!?いや盗賊だぞ?
よくよく考えれば当たり前だ。
くそっ!ぢゃあ俺は何かの人質にでもされるのか?
俺の必死の抵抗もむなしく俺はとうとうピッツにひとけの無い裏路地へと連れていかれた。
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