Start of travel

12/25
前へ
/1510ページ
次へ
裏路地に来たところでピッツはやっと俺の腕を離す。 俺はすかさずピッツから離れ、木刀を構えた。 「こんなとこに連れて来て、なんのつもりだ!」 俺はピッツを睨み続ける。 するとピッツもマントの下に隠していたサーベルを取り出し、構えた。 まずい、ピッツも武器を持ってたのか。 こんな木刀じゃ負ける可能性のほうが高いぞ。 そしてとうとうピッツが俺に向かって勢いよく走り出した。 「言っとくがこのサーベルの切れ味は最高だぞ」 そういいピッツはサーベルを振るう準備をする。 まずい、このままぢゃ木刀もろとも切られちまう! そしてとうとうピッツは俺に向かって勢いよくサーベルを振るった! ズシャ!! 肉が切れる不快な音がする。 だがその不快な音が聞こえて来たのは俺からではなく、後ろからだった。 「え?」 「ぐわああああああー!」 俺はその叫び声に反応して直ぐ様後ろを振り向いた。
/1510ページ

最初のコメントを投稿しよう!

601人が本棚に入れています
本棚に追加