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裏路地に来たところでピッツはやっと俺の腕を離す。
俺はすかさずピッツから離れ、木刀を構えた。
「こんなとこに連れて来て、なんのつもりだ!」
俺はピッツを睨み続ける。
するとピッツもマントの下に隠していたサーベルを取り出し、構えた。
まずい、ピッツも武器を持ってたのか。
こんな木刀じゃ負ける可能性のほうが高いぞ。
そしてとうとうピッツが俺に向かって勢いよく走り出した。
「言っとくがこのサーベルの切れ味は最高だぞ」
そういいピッツはサーベルを振るう準備をする。
まずい、このままぢゃ木刀もろとも切られちまう!
そしてとうとうピッツは俺に向かって勢いよくサーベルを振るった!
ズシャ!!
肉が切れる不快な音がする。
だがその不快な音が聞こえて来たのは俺からではなく、後ろからだった。
「え?」
「ぐわああああああー!」
俺はその叫び声に反応して直ぐ様後ろを振り向いた。
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