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それに対し、男は少し躊躇ったが逃げれないと思ったのか話し出す。
「ちっ……。団長の命令だよ。……もし変な服装をしてる男この村にいるらしいから、いたらとっ捕まえて来いって。」
男は嫌々な顔をしながら俺を指差す。
え?俺!?なんで?
てか変な服装て……。
すると男は俺の心を読んだかの様に更に話し出す。
「団長が言うには、そいつみてえに変な服装した男が俺達を潰すとかほざいてるらしいんでな」
「成る程な……。もういいぞ」
そういいピッツは立ち上がり、また俺の方に向かう。
団長?誰だそれ?
それより変な服装ってまさか!
「手がかりつかんだみてえだな」
そういいピッツは俺に笑顔を見せる。
そうピッツの言うとおりもし俺がこの世界で変な服装に部類されるなら、きっと他のクラスメート達もその部類だ。
まさかこんなに早く仲間の手がかりを見つけるとは思わなかった。
「ありがとうピッツ!これで少し仲間に近付いた気がする。」
俺はピッツに礼をいい崩れた膝を立ち上げた。
もし仲間があいつの言うとおりこの村にいるなら、この村は狭いしすぐに見つかるきもする。
だけど、どこを探せばいいのか検討がつくわけではない。
「仕方ねえ。取りあえず宿屋にでもいってみるか?」
そういいピッツは俺の顔を覗き込んだ。
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