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そう、仲間の1人の名前は金城大。
俺と一緒に同窓会まで行こうとしたクラスメートだ。
俺は大に慌てて声をかける。
「まさる!!大ぢゃねえか!」
俺は驚いきと笑顔の中間の表情で大に近づく為に階段にむかう。
つい昨日まで一瞬にいた大だが何故か、かなり懐かしく感じる。
しかし大は俺に向かって意外な言葉を発した。
「あ?誰やおまえ」
へ?
俺の頭は真っ白になる。
「は?お前なにふざけてんだよ!俺だよ俺!怜だ!よくみろ」
俺は大に近づいていき自分の顔を指さし、確かめさせる。
「いやだから誰や。知らんわお前なんて。ほんまやめてくれ。」
大は冷たい目でそんな俺を見ている。
俺はとうとう言葉を失った。
は?何いってんだ……こいつ。
ふざけて…!
―――――――
「ちなみにほとんどの奴が記憶も無いよ」
―――――――
突然、俺の脳裏にあの時のイブの言葉が鮮明に蘇った。
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