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俺は横目でピッツを見ると、何故かピッツの口角が少し上がっているのが確認できた。
そしてピッツは意外な言葉を発した。
「へぇじゃあそのビリー討伐に俺達も付き合うぞ!」
ピッツはなぜか意気揚々と喋りだす。
「だけどピッツお前は」
「まぁ詳しくは後で話す。どうだ大?いないよりはマシだろ?」
ピッツは俺を止めて大に聞いた。
どういう事だ?
「まぁそれは願ってもない話しやけど目的はなんや?金か?」
大がまたしても怪訝な表情をする。
「ちげえよ!俺達がビリー討伐に加わるかわりにそのあとは大が俺達についてこい!」
「あ?そんなんが目的かいな?」
大は提案していたピッツではなく俺の方を見ている。
「ま……まぁな」
ピッツが何を考えているか分からないが、とりあえず俺は何も言わずに返事だけをした。
「成る程。……別にええで!どうせ暇やし」
いいのかよ……。
「よし!交渉成立だ!いつ行くんだ?」
「俺は明日にでも行くつもりや」
「よし分かった!じゃあ明日の12時にこの宿屋でいいか?」
「ええで」
「そうか。それじゃあ用も済んだし帰るぞ怜!」
ピッツと大は勝手にどんどん話を進めるが俺は何も言わない。
てかあまりにも効率よく話が進みすぎて俺は少しパニックをおこしている。
俺は取りあえずピッツにあわせてみた。
そして俺とピッツはとりあえず部屋を出る。
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