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●砂漠の村宿屋
「おい!いつまで寝てんだ!」
ピッツの声が俺の頭に響いた。
そういえば最初にこの世界にきた時もピッツにおこされたな。
「ん?……ああ」
俺は目を覚まし自分の目を擦る。
……そうかそういえば今日はビリー討伐だったな。
寝すぎたな……。
「おいほんまにこんなんで大丈夫なんか?」
大の声がする。
「ん……おう大」
「やかましいわ!とっとと準備せえ!」
大が寝ぼけている俺に怒鳴る。
うるさいな、ちょっと寝過ごしたぐらいで!
「たく……」
ピッツが冷たく呟いているのが聴こえた。
俺は二人の冷たい視線を他所になるべくはやく準備を済ませた。
「よし行くぞ」
俺の準備が済んだ時にピッツが声をかける。
「まさかまたジークで行くのか?」
俺は恐る恐る聞いてみた。
正直あれは怖いからあんまりすきぢゃないんだよな。
「いやビリーのアジトはすぐ近くだから歩いて行く」
良かった……。
俺達は安堵して宿屋を出てピッツの後を着いて行った。
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