第1話

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「今日未明、都内某所のビルで石田 翔さん(25)が亡くなられました。原因は未だ分かっておらず、現場には血痕と衣服だけしか遺されていませんでした。警察は―――――」 「…あいつ向こう側に行ったのか… そろそろ俺も戻る頃かな…」 そして何かを呟くとそれの姿は消えた。 …… 「おっとこれは忘れちゃいかんな…」 それは何かを懐に入れると今度こそ跡形もなく消え去った。
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