プロローグ

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…まったく、こんなものが存在するとはね。 「おい。状況は?どうなってる。」 「はい。詳しい事は現在調査中ですが、おそらくはコレが原因と見て間違いないかと…。基地の人間は数人を残し全員が消滅、残った者もマトモには会話ができません…」 「…んな事は知ってんだよ。これが"オルガ"なのか…それを聞いてんだろ。」 「それは…間違い無いかと。これが、ピッサーの残した遺産と思われます。」 …これがピッサーの遺産…か。 漆黒のそれを見上げる。例えるならボロボロに朽ち果てた三角形だった。 実際に"コレ"を使うのは無理だろう。 現実問題、コレ…つまりはオルガを"人類の科学力で復元出来るか"それが分からない。 まぁ、出来なきゃ世界が滅ぶだけだな。 オルガを発見出来たのは偶然だった。 ここ、美空陸軍基地(正式名称は知らん)の兵がたまたま地下へと続く縦穴を見つけた。 そして、オルガを見つけたはいいがここの奴等は頭が悪かったらしく、勝手にいじくった挙句、多少とはいえ起動させてしまい…基地は大破した。 「…あの、もう1件…ご報告があります。」 「なんだ?金の話しなら後にしろ。」 「それもあるのですが、今は別の件です。」 「そうか、で?オルガ以上に大事な事なのか?」 「場合によっては…重要になるかと…」
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