修行それは修行

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「もちろん生かすためだろうけどよ…… 平等なはずの数個の世界を管理する上級神がただの個人にそんなことすると思うのかよ?」 たぶんベェルは俺に聞こえないように言ったのだろう。 でも俺ははっきりと確かに聞こえた。 確かにそうだ。 俺はただのちっぽけな人間だ。 本当なら死んでるはずの――― ちょっと待てよ? ただのちっぽけな人間を 恵方巻きでプチッしちゃった☆ からといって謝るか? 普通。 だって神様ならそんなこと あ~ 殺っちゃったぁ~ まあいっか テヘペロ☆ とかは流石にいいすぎかもしんないけど殺したことを揉み消すことぐらいできるはずだ。 それにマルタとヒイナとマリーダさんが拐われたことを教えたのは明らかにおかしい。 それだけじゃなく、俺が起きたとき、心配したと言ってきた。 ただのちっぽけな人間の俺に加担しすぎだ。 まるで―――― やめとこ。 これ以上はいっちゃいけない気がする。 リアは神様で俺が人間なのにはかわりがない。
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