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実彩子side
「隆弘ー!お昼行くよー!」
「おぅ、行く」
そう言ってあたしの所にくる隆弘。
朝 一緒にくるのもあたし。
昼 一緒に弁当食べるのもあたし。
放課後 一緒に帰るのもあたし。
でも、でもね。
クラスでいつも隣にいるのは、
今も悲しそうな顔で隆弘をみている、
伊藤さん。
あたしが来る時はいつも伊藤さんと
話している。
そしてあたしが隆弘を呼んだら
悲しそうな顔をしている。
それだけ好きなんだろうなって
いつも思う。
でも、
あたしも隆弘のことが
好きなの。
大好きなの。
だから、譲れない。
でも、あんなことになるなんて
思ってもみなかった。
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