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「じゃ、生衣、純、行ってらっしゃい!」
長男の洸は高校生で電車に乗り行く為、駅前に向かった。
『ねぇ―…純兄。今日ってHR今度の文化祭何やるか決めんじゃなかったっけ……部活ごとに。』
「…は…?え…?…………あッ」
「時間…ヤバくね?」
純兄は黙り混む。
事の大変さに気づいたのだろう。
「純兄、急げ」
私達は猛ダッシュで学校へ急ぐ。…私の朝とは変わらず、毎回遅刻した日には何ががある日なのだ。
まぁ、超常現象部の部員なら許してくれるは―…
「おっそ。」
莉乃は呆れ顔、かなり怒ってるかも。
怖、相変わらず怖い。
「し…仕方ないざん…」
私は肩を竦めて俯く。
莉乃は私と同じ中2で、つい最近まで私をライバル視していたらしい。
でも気が強い子でしっかりしてる。怒るときは怒る、とってもいい子。結構ツンデレかもしれない。
「仕方ないじゃないでしょっ!…純先輩、こんな(アホ)生衣のお兄さんで疲ませんの?」
純兄はあはは…と苦笑いで言う。
「まぁ、少し……」
私は『あ、純兄ヒドイ』と呟く。
そう、莉乃は極度の純兄好き。純兄大好きで、私の前と純兄の前じゃ態度が全く違う。
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