第1話

3/5
前へ
/5ページ
次へ
「じゃ、生衣、純、行ってらっしゃい!」 長男の洸は高校生で電車に乗り行く為、駅前に向かった。 『ねぇ―…純兄。今日ってHR今度の文化祭何やるか決めんじゃなかったっけ……部活ごとに。』 「…は…?え…?…………あッ」 「時間…ヤバくね?」 純兄は黙り混む。 事の大変さに気づいたのだろう。 「純兄、急げ」 私達は猛ダッシュで学校へ急ぐ。…私の朝とは変わらず、毎回遅刻した日には何ががある日なのだ。 まぁ、超常現象部の部員なら許してくれるは―… 「おっそ。」 莉乃は呆れ顔、かなり怒ってるかも。 怖、相変わらず怖い。 「し…仕方ないざん…」 私は肩を竦めて俯く。 莉乃は私と同じ中2で、つい最近まで私をライバル視していたらしい。 でも気が強い子でしっかりしてる。怒るときは怒る、とってもいい子。結構ツンデレかもしれない。 「仕方ないじゃないでしょっ!…純先輩、こんな(アホ)生衣のお兄さんで疲ませんの?」 純兄はあはは…と苦笑いで言う。 「まぁ、少し……」 私は『あ、純兄ヒドイ』と呟く。 そう、莉乃は極度の純兄好き。純兄大好きで、私の前と純兄の前じゃ態度が全く違う。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加