第1話

4/5
前へ
/5ページ
次へ
私はニヤっとする。 「出た、純兄好きw」 「ちっ…違うわよ!別にそうゆう訳じゃっ!」 出た、ツンデレ。 純兄大好きな癖に。 「おーい。本題忘れるなー俺らは空気かよ。文化祭!何するか決めよーぜ」 「ごっめんこーちゃん、さーちゃん、のぶちゃん!!えーと…ん?のいと秋ちゃんは?」 幼馴染みのこうちゃんと さーちゃん、後輩くんの のぶちゃんも超常現象部のメンバーです。 「あの双子ならー…」 「あーっ!生衣ちゃん!おっそいよぉ!」 のいと、後ろに面白くなさそーな顔した秋ちゃん。 この二人はー… 足のない幽霊です。 「ごめんってーはい、じゃあみんな揃ったことだし、文化祭の内容決めよ?」 皆は「んーーー………。」と声を揃える。 「…なぁ、超常現象部だぞ?しかもほぼ超常現象系なことはやってねーし・・・・やってるのって、心霊か幽霊助けみたいなもんじゃん。やることあんのかよ。」 とさーちゃん。 「確かに心霊は皆に見える訳でもないしね。そもそも超常現象部が出来たのも林野先輩がいてくれたからだし。奇跡としか言いようがないよ。」 林野先輩―・・・当時の3年生。 私が中1の時、林野先輩が先生が反対した心霊部を許してもらってくれた。 林野家は「林野グループ」の社長。林野先輩はお金持ちだから、とかで差別してほしくないみたい。 説得力があって、先輩にも霊感があって、霊が見えた。いつも笑顔で、先輩の言う「大丈夫」は本当に大丈夫な気がした。先輩といると安心した。 そんな先輩を私は大好きだった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加