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私はニヤっとする。
「出た、純兄好きw」
「ちっ…違うわよ!別にそうゆう訳じゃっ!」
出た、ツンデレ。
純兄大好きな癖に。
「おーい。本題忘れるなー俺らは空気かよ。文化祭!何するか決めよーぜ」
「ごっめんこーちゃん、さーちゃん、のぶちゃん!!えーと…ん?のいと秋ちゃんは?」
幼馴染みのこうちゃんと
さーちゃん、後輩くんの
のぶちゃんも超常現象部のメンバーです。
「あの双子ならー…」
「あーっ!生衣ちゃん!おっそいよぉ!」
のいと、後ろに面白くなさそーな顔した秋ちゃん。
この二人はー…
足のない幽霊です。
「ごめんってーはい、じゃあみんな揃ったことだし、文化祭の内容決めよ?」
皆は「んーーー………。」と声を揃える。
「…なぁ、超常現象部だぞ?しかもほぼ超常現象系なことはやってねーし・・・・やってるのって、心霊か幽霊助けみたいなもんじゃん。やることあんのかよ。」
とさーちゃん。
「確かに心霊は皆に見える訳でもないしね。そもそも超常現象部が出来たのも林野先輩がいてくれたからだし。奇跡としか言いようがないよ。」
林野先輩―・・・当時の3年生。
私が中1の時、林野先輩が先生が反対した心霊部を許してもらってくれた。
林野家は「林野グループ」の社長。林野先輩はお金持ちだから、とかで差別してほしくないみたい。
説得力があって、先輩にも霊感があって、霊が見えた。いつも笑顔で、先輩の言う「大丈夫」は本当に大丈夫な気がした。先輩といると安心した。
そんな先輩を私は大好きだった。
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