第1話

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1年前―・・・ 「お願いです、先生!!部員だってこんなにいるんですよ!?なんでダメなんですか!?」 「ダメなものはダメだ。諦めなさい。」 「そんな・・・」 私は脳内でで怒りを拗らせた。 このクソ先公め。 その気持ち悪い顔で言われたら、更に腹が立つ。 「・・・失礼しました」 名残り惜しくも、職員室を出る。 脳内では怒りが収まらない。 「生衣―・・・やっぱダメ?」 「うっ・・・ふぅっ・・・ゲホ」 たかが部活のためにこんなに頑張って、こんなに泣く必要があるか。 部員の皆だって、そう。 訳がわからない、なぜそこまで作りたいのかわからない、でも、なぜか作らなきゃいけないきゃいけない気がした。その原因は、誰一人わからなかった。 でもみんなの気持ちは同じだった。 「大丈夫。」 林野先輩はにこ、と微笑んで 頭をポンポンと優しく叩いてくれた。 何故か先輩の「大丈夫」は本当に大丈夫な気がして、安心してしまう。 私はホッとしてしまって、目頭には涙がいつの間にか浮かんでいた。 「-・・・ありがとうございます」 その後、先輩のおかげで超常現象部は見事設立された。 でも?・・・ 林野先輩が部長になり、超常現象部が設立されて1か月。 ―・・・林野先輩は転校した。 私の初恋の人であり、超常現象部部員のために頑張ってくれた。 なのに・・・・ 林野先輩が最後に残した言葉。 「俺が居なくなったら、生衣が部長になれよ。ヤクソク。」 先輩は大きくて暖かい自分の手の平を頭に「ポン」と落とした。
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