一方的な思いは、しばしば拒まれる

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 ガヤルドがギルドで依頼の種類やら報酬やらの情報を収集している間に、ニャンゴはギルドの近くにあるバーに向かった。  ニャンゴは別に、仕事をガヤルドに押しつけて酒を飲もうとしたわけではない。  夕時のバーには、仕事を終えたギルドメンバーが集っているはずで、ギルドの表向きの説明では得られない、ギルドメンバーの生の声を聞くことができることが多い。それこそが、ニャンゴの狙いだった。  しかし、同じ傭兵であれば、当然同じことを考える人間もいる。  それが、あの金髪優男のトゥオーノだった。  酒場で出会ったニャンゴの放つただならぬ雰囲気を「勝手に」感じとったトゥオーノが、現在進行形で一方的にニャンゴの後を追いかけ始めた。  そして、今にいたるというわけだ。
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