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やって来たのは近所のファミリーレストラン。24時間営業のこのレストランは夜でも混んでいることが多く、今もけっこうな人数が食事をしている。
「お待たせー」
そんな店内で私が待っていると、すぐに陽子もやってきた。
なんとなく決まりが悪く、ここに居づらい気分の私とは対照的に、陽子はいつもの笑顔を浮かべている。
私は店員さんが運んできてくれた水を少し飲んでから話を切り出した。
「…で、話ってなによ」
「ちょっと綾のことが気になってね。今日ゲームセンターで遊んでる途中から元気なかったじゃん?最初はただ疲れてるだけなのかなとか思ってたけど、もしかしてなにか悩み事でもあるんじゃないかと思って」
…やっぱり陽子の洞察力はすごいわ。私が悩んでいたのにも陽子は気付いてたのね。
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