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陽子は続ける。
「悩んでることがあるなら相談に乗るよ?まあ話すのが嫌なら別に話さなくても良いけど」
答えを知るのは怖かった。でも、陽子がこんなに心配してくれているのに黙っている訳にはいかない。
気付けば私は、今日悩んでいたことをすべて吐き出していた。
「なるほどね。ちょうど翔が来たあたりから綾が元気がなくなったとは思ってたたんだけど、そういうことか」
陽子は納得が行ったというような表情をしている。
「そんなに心配しなくても、翔とは純然たるただのゲーム仲間だから安心しな。ゲームついでに食事に行くのはいつものことだし、買い物に行くのもバチの材料が欲しいからだよ。綾が疑ってるような関係では全くないから」
「で、でも万が一彼にその気があったら…」
「前にも言っただろ?私は綾のことが好きだから誰かと付き合う気はないし、それに実を言うと翔は私の叔父だからそんなことにはなり得ないんだ」
「え、叔父!?」
「うん。父さんの年の離れた兄弟でね、今年3年生なんだ」
「なんだ…そうだったの…」
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