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「…ねえ、もしかして昨日私を家まで送ってくれた?」
「うん。あの後綾がが寝ちゃって、起こそうかとも思ったんだけど、あまりにも気持ち良さそうに寝てるから起こすのもかわいそうかなと思って家までおぶってった」
「やっぱりそうだったのね。…陽子を心配させた上に家まで運ばせるなんて…昨日は本当にごめんなさい」
私は昨日陽子に心配をかけたことも含めて謝った。けれど、陽子はやっぱりいつも通りの笑顔だった。
「はは、そんなの気にしないでいいって。綾の気持ちは私も分かる気がするし、それに綾のかわいい寝顔が見られてラッキーだったよ」
「なっ…」
「お?さてはかわいいって言われて照れてるな?」
「そそそそそんなことないわよ!」
もう、陽子ったら…。でも、陽子が昨日のことを気にしていないことが分かって安心したわ。それに『かわいい』って言ってもらえたのも…正直に言えば嬉しかった。
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