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「せっかくだし綾も一緒にやろうぜ?」
陽子はプレイの準備を終えると、私にそう言ってきた。
「でも私あんまり上手くないし…陽子の邪魔をしたら悪いわ」
「いやいや、こういうのは楽しんでやるのが一番の目的なんだし、私はそんなこと気にしないよ」
「そう?じゃあ…」
陽子の言葉に甘えて、私は財布から取り出した100円玉を1枚投入する。太鼓の面を何回か叩くと選曲画面になった。
「じゃあ私が先に曲選ぶね」
陽子はそう言うと、アニメのカテゴリの中で曲を探し、「Your Voice」を選曲。難易度は私がかんたんで、陽子はおにだ。
「♪ありふれた日々の~素晴らしさに~」
難易度を決定すると曲が始まる。私がかんたんをプレイしている隣で、陽子は難しそうな譜面をいとも簡単に捌いていく。そして…
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