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「…なんでもないわ、またちょっと考え事してただけよ」
「本当に?まあ綾がそういうならいいけど…具合悪かったりしたら我慢しないで言うんだぞ?」
もちろん、私が今元気がないのはさっきの二人の会話のせいだけど、そんなことを正直に言うわけにもいかない。
陽子には心配をかけて悪いとは思ったけれど、適当にごまかすしか術がなかった。
「それにしてもやっぱり翔は上手いなー。惚れ惚れするよ…」
陽子は再び筐体の方を向き、彼のプレイに見入っている。私はそんな陽子を複雑な気持ちで見つめることしかできなかった。
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